田母神論文

内容が正しいかどうかは正直あまり関心がない。どこに問題があるかは池田信夫blogでも見るといい。
問題は表現の自由に抵触しているかどうかだ。
結論としては表現の自由は制限されるべきであり、辞任は妥当であるとは思う。
ただし語られるべきはシビリアンコントロールとの絡みではなく、国家公務員が制限されている政治的行為との関連で語られるべきだ。

政治家が政治的判断をし、軍人が政治的判断を制約される理由は、主権たる国民の意思にそぐわない行動をした場合、政治家に対しては国民が選挙を通じて排除する権限あり、軍人には無いからである。そしてこの軍人に対する制約は官僚に対する制約と同じ構造ゆえに同等である。軍人に対する制約となると、その理由を第二次世界大戦で日本軍が暴走したという過去の経緯に見出しがちだが、これは政治的構造の問題である。
もちろん暴走の原因は政治的構造にあったのだが。