れびゅーその3

の前に

【らき☆すた】埼玉・鷲宮神社 町おこし(テレ玉+α)
何かこのイベントのクオリティすげーな。どこのイベント会社が仕切ってたんだろ?と思ってたら
後半のNHK放送分で分かった。
レポートとしたらNHKの方が良いな。


このピザかw


商店街だけでコレだけの事やれてるってのはすげーな。
正月はもの凄い事になるんだろなw
ということでですね、関東の方レポよろしく。*1


つかさ、ハルヒでもやりゃいいんじゃね?一応神社が微妙に出てたっしょ。


涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

という事でハルヒだ。
舞台が思いっきり某北高*2という噂は聞いていたので、気になってはいた。
演奏のシーンとEDを、ああなるほどこれがこうふうの言ってた京アニクオリティなのか、と話を聞いてから半年後に見てもいた。
最終的に読むきっかけになったのは、椎名高志のBlog9/21更新分でやたら褒めてたこと。
「オタク的スーパーナチュラルな存在が現実世界に入り込んでくるリアリティー演出のために、背景にはほとんど実在のロケ地が」
の部分は、単にリアリティある舞台設定が出来ないから自分の経験切り売りしただけじゃね?
とは思った。確かに楽だからこの手はいいとは思うが。地元民にとっては内輪ネタで楽しめるしな。
気になったのは「ジュブナイル小説へのオマージュをベースに、子供のままでいたいと思う思春期の願望をうまくテーマにした」
という点。ほーそこまで評価するんなら読んでみるかという気になった。あくまでも批判的なスタンスで。


あー面白いねコレ。


ひたすらキョン視点で話が進むのは特に目新しいとは思わないが、シニカルな視点は自分の感性とマッチしてるから自分の好みには合ってる。
というか著者と感覚合うわ。カマドウマ出してくる辺りはサイキッカーだろう*3てめー。
「〜萌えぇぇぇ」とはまぁ思わない。そりゃ長門が好きなのは認めるが*4
ひたすらラノベなのは抵抗あるが日本語が崩壊してる訳ではないので十分許容範囲だ。
ジュブナイルはともかく、子供のままで以下略は自分が小説書いたらこんな感じだと思ったので特に凄いとは思わなかった。

でもまぁ一番良いところは設定だよなぁ。


フィクションの場合*5、舞台設定を読者が納得できるような理由が大切だと思う。
あまりにも突拍子な設定がいくつもあったら「ありえねー」と思って世界に入り込めなくなる。
具体例がすぐ出てこないが...マジカルデストロイではダメですか?
竹内義和が「嘘は3つまで」とかいう事を言ってた気がするが、まぁそんな感じ。
嘘は少ないに越したことはないし、なるべく現実離れしていない方がいい。
個人的には、フィクションの理想は非ユークリッド幾何学*6
平行線は交わらないというユークリッド幾何学の公理の一つを変えて、新たな幾何学を構築する、と。


ハルヒでの唯一の非現実的な設定は


ハルヒが考えた事が現実になる」


たったコレだけ。非常にシンプル。
しかもこの設定さえ飲み込めばどんな展開も許される。
素晴らしいじゃないですか。
もちろんコレだけじゃ永遠に闘えるウルトラマン。チートモード炸裂じゃぁお話にならない。
なので現実的な設定として「当の本人は気づいていない」というのが付け加えられている。こちらも至極簡潔。


この設定が一番おもしれーと思ったので、正直後は単なるラノベになり、続きは惰性になるんですが。
小説読んでからアニメみて感じたのは、あの文章をあーいうアニメに昇華する京アニも凄いなぁ、と。
特に原作はちっとも面白くなかった離れ小島*7と文化祭の回をあんな演出にしますか、という。
2期は一応見るんだろうなぁ。


おなじ著者の「学校へ行こう!」も読んだが、全く面白いと思わなかった。
やっぱ設定が微妙だからかなぁ。
この小説の台詞に雪山に閉じ込められて云々とか、自分はあくまで傍観者でとか、実のところ能力があるのは自分でしたとかが
ハルヒと被るあたり、著者の引き出しが少ないなぁと感じた。
もうハルヒ1本に絞った方がいいかもな。



にしても、椎名高志

オッサンなので話題が旬のときにハマれませんでしたごめんなさい。
(中略)
 まー要するにプロなんだから自分でもっと普段からアンテナ張っておけってことですね。経済誌とかで話題になる今頃ハマるなんてオッサン化しすぎだと反省しきりです。

というくだりは自分にも当てはまるだけに反省した。プロじゃないけどな。
で、その後読んだのがコレ。

図書館戦争

図書館戦争

───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!


熱血ではありません。こちらも基本ラノベです。しかもコバルト寄りの。
こちらもちゃんとした日本語で書いてはいますが。
そして、こちらも設定の勝利。


メディア良化委員会が軍事力を持って検閲するというフィクションと、
図書館が軍備化するという設定も飲み込めば後はOK。
実際に存在する「図書館の自由に関する宣言」を盾にしている設定が秀逸。

 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。
この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。


第1 図書館は資料収集の自由を有する
第2 図書館は資料提供の自由を有する
第3 図書館は利用者の秘密を守る
第4 図書館はすべての検閲に反対する


図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

うむ、何気に熱いぞこの宣言。
最近になってI.G.が4月にアニメ化するという話を聞いたので、これは期待する。


クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

20ページで投げた。文体に付いていけない。
暫くしたらチャレンジしてみるが、読める気がしない。


他に、田中哲弥山本弘の新作に手を出してみたいんだが、近所に売ってなかったのでどうしようかしらと思ってるところ。


なおざりダンジョン 4 幻双の遊民編 (CR COMICS)

なおざりダンジョン 4 幻双の遊民編 (CR COMICS)

一応断っとくがこっちは漫画。
おざなりダンジョン以前の設定なので、バスター・キートンもエルザもエスプリもいないのが痛いが、
何だかんだ言って面白い。
おざなりダンジョン読んでた人は*8必見。

*1:マイレージ溜まるよう、微妙に帰省の時期ずらす人なんか適任じゃないかな

*2:某大学の手前にある高校。小説で西北はやたら出るけど甲東園は全く出てない辺り、著者は徒歩か自転車通学なのかと思わせる

*3:サイキック青年団竹内義和がカマドウマに呪われた婆さんが出てくる「バグ・レディー」って映画でハリウッド進出するZEと放言していたが、予想通りぽしゃった。

*4:こういう認めつつも予防線張る辺りは本当に感性が合うなとしみじみ思う

*5:現実ではない世界を包括的にカテゴライズする表現はないものか。ハルヒはSFと言うほどサイエンスではなさそうだし、ファンタジーと表現するのは「剣と魔法」がイメージされるので抵抗がある。

*6:正確には楕円幾何学

*7:アニメでも面白くはなかったが、原作にはなかった妹登場や洞窟シーンの演出はなるほどと感心した

*8:ココのblogでおざなり読んでた人がいるか怪しいが、なぜか地元の図書館には置いてあったw