民主・鳩山幹事長「日本列島は日本人だけの所有物ではない」「定住外国人への参政権付与は当然。韓国は既に認めている」

何が恐ろしいって、コレが誤報でも何でもないという所だな。
例えば「神の国」発言、「女性は生む機械」発言など、自民党が叩かれた時の発言はたいてい
「不適切な表現があったから」だったりするのだが、
自民党がネット上で叩かれた時の民主党がネット上で叩かれた時の発言はたいてい
「不適切な内容を語ったから」なのだからお話にならない。

仏教の心を持てば参政権くらいを認める???意味不明だわ。
でもってその直後に韓国では参政権を付与してるという発言。韓国が仏教国とだと言うのだろうか。


在日外国人の参政権問題については、この本の第六章の説明で十分だろう。

在日韓国人の終焉 (文春新書)

在日韓国人の終焉 (文春新書)

在日朝鮮人(民族的な意味で)の団体は、主に韓国籍の在日本大韓民国民団(民団)と朝鮮籍在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)の2つがあるが、
参政権を主張しているのは民団だけ、朝鮮総連は主張していない。

国家機構であれ地方公共団体であれ、日本の公権力行使と関係する公務員職への在日同胞の就職は、本質的には、一部勢力が主張する「参政権」と同様、日本に対する内政干渉になる。
「外国人の地方公務員採用問題について」呉亨鎮 朝鮮総連中央副議長(当時) 1996年5月21日

民団が参政権を主張する背景には、もちろん韓国籍を持つ人々の権利拡大があるが、在日韓国人の減少(=日本への帰化増大)に歯止めを掛ける狙いがある。
民団の役員、団体員は韓国国籍である必要がある。日本国籍を取得していても友好団員にはなれるが、有名無実なのが現状だ。
(在日朝鮮人も減っているが、元々韓国籍への変更があったため日本への帰化を食い止めても減少に歯止めは掛からないと思われる)
民団の組織を維持するためには、地方参政権を橋頭堡として、日本国籍を持つ国民との権利の違いを埋める必要があるのだ。
ゆえに、「参政権が欲しければ日本国籍を取得すればいいじゃない」という当然の主張は、民団にとって受け入れられるものではない。
それが、特別永住権を持つ人にとって最善の選択である場合でもだ。


韓国では在留外国人の地方参政権が与えられているから日本もやらなきゃおかしいという主張は、その主張こそおかしい。
そもそもこの法案、韓国政府が日本政府に在日韓国人参政権を与えるための圧力として可決されたものだ。
特別永住権を持つ朝鮮、韓国籍のひとは50万人強。
一方韓国は「華僑がいない唯一の国」とまで言われるほど外国人が定住しない国で、参政権を与えてもほとんど影響は無視できる。
鳩山はもちろんこの経緯を知ってるだろうが、こんな便宜主義で日本の民主主義の根幹を揺るがすような主張をされたらたまったもんじゃない。


「他の国の血が入ってくるということをなかなか認めない社会になりつつある」という発言があるが、
意図的なのか天然なのか分からないが、これは国家(Nation)と民族(Tribe)を明らかに混同している。
他民族が日本国籍を取得する機会が増えるという話と、外国人に日本国籍を有する人がもつ権利を明け渡すという話は別次元なのだ。
アメリカ人と言えばアメリカ国籍を有する人のことを指す。アメリカが多民族国家だから当然だ。
民族的な意味で語ろうとするならば「ユダヤアメリカ人」「スパニッシュ系アメリカ人」という表現になる。
日本人と言えば大和民族日本国籍を持つ人がほぼ重なるために民族的な意味に捉えられやすい。韓国も然り。
オバマ大統領が誕生したのが画期的だったのは、外国人が大統領になったからではない。黒人が大統領になったからだ。


「日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから」という主張は、
「日本列島は日本国籍を持つ人だけの所有物じゃなく」という内容なのは明白だ。
「日本列島は大和民族だけの所有物じゃなく、日本国籍を持つ朝鮮、琉球アイヌその他の民族のものでもある」という主張であるべきだ。