ベイビーステップ 神のみぞ知るセカイ

ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)

ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)

弟が6巻全部買ってきた。
完全スルーしていたが、これは素晴らしい
と、プッシュする漫画に限って打ち切られるというフラグがあっただけに不安だがなw
最近はそーでもないが。

残念ながら、非常に地味である。
球漫画とまではいかなくても派手な必殺技はない。そりゃテニスだからスタイルは存在するが。
絵柄も内容的に微妙にだぶってる「スマッシュ!」と比べて目立つ感じではない。
動きもゴールデンエイジよりはマシだが躍動感がある訳でもない。
と、非常にとっつきにくい漫画だ。


しかし内容が秀逸。
強くなっていくプロセスが非常に説得力がある。
テニスどころか運動もマトモにやっていない成績優秀な主人公が、目の良さ、分析能力の高さ、努力で一つ一つステップアップしていく様は
シコふんじゃった」「Shall we dance?」のような達成感がある。
強いて注文を付けるなら、「友情 努力 勝利」の少年誌三原則のうち、友情がちと弱い点か。
まぁダブルスでない限り個人競技だから、この要素を出すのは難しいのかもしれないが。
恋愛っぽい要素を増やすと、これまた「スマッシュ!」とだぶるしなぁ(苦笑)


ずっと後ろの方に掲載されていて打ち切りの不安が付きまとうが、TVブロスコミックアワードのスポーツ漫画部門1位という微妙な称号で
何とか続けさせて貰えないものかw
とにかく超おすすめ。

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

完全に安全圏に入ったなぁ。嬉しいことだ。
ギャルゲー好きな人間がギャルゲーっぽいシナリオをクリアしていくという意味では再帰性のある漫画。
読みきりの段階では、コレで連載やろうとしても使い捨てのキャラを作り続けていくというのはツラくね?というのが最大の懸念材料だった。
少なくとも安全圏に入ったことで、いずれこの懸念が本格的になるかもしれない。
解決方法の一つは一人のシナリオを伸ばすことだが、今の所一人につき3話の序破急な構成を崩すつもりはないようだ。
個人的にはコレを崩す必要はないと思う。展開にリズムあるし。


恐らく導入したのはインターバルを入れること。
間にエピソード用の回を作り、世界観の説明や桂馬の異能力っぷりを表現することで納得力を出すことに成功している。
そのエピソード回もこの間までは1回だけだったが、先週まではエピソード3つ入れる構成にしてきた。
単行本に収録されることも念頭に入れているようなので、今後この辺りをどう変えていくかも興味がある。
単行本一巻に11話。3キャラ分入れるとしたら(3)+1+(3)+1+(3)となるが、これだと1人目と3人目のインターバルがなくなる。
となると一巻につき2人、インターバルの長さで調節となるか。
いっそインターバルも3話構成のを一つ入れるというのはどうだろう。


今の所キャラを使い捨てているが、これがちょっと勿体無い気がする。
桂馬やエルシイのファンなら毎回楽しめるだろうが、攻略目標のファンになった人にとっては後が続かなくなる。
一度チョイ役で出た最初のヒロイン、陸上部の歩美を出してきたが、もう少し内容に絡ませるのもいいと思う。
ハヤテくらいまで複眼的にやるのは無理だろうが、フラグ立てるのに以前攻略した女友達が必要とかいうシナリオで出すのもいいだろう。
まだ新しいキャラクターのアイデアが沸いているだろうが、いずれマンネリになる。
そのうちいわゆる二周目的にキャラを再度攻略するという手も使ってくるのではないか。
少なくとも絶望先生みたく攻略済みキャラを隠れキャラで出すくらいの事をしてもバチは当たらないんじゃね?
毎回やるとモブキャラが大変なことになりそうだがw


にしても気持ちいいほど男性キャラが出てこないが、これはこういうコンセプトなんだろうな。
男性キャラ増やせば女性からの人気は多少増えるかもしれないが、女性人気は共感できるような悩みをヒロインが持てば出るとは思う。
今現在どういう比率かは分からんがなー。