エム×ゼロ

エム×ゼロ
年始に打ち切り予想してたが、希望的観測通りに好転してるな。嬉しい誤算だ。
勇者学が残ってるのは誤算とかいうレベルじゃなく完全に外しましたね...


それはともかく。
試験編II(?)はまずまずの出来。
鏡とドッペルゲンガー使いすぎじゃね?とは思うけどそれはそれ。


今週から始まったスキルアップ編II(?)はかなり期待。
以下長くなるので省略。
他人の魔法をコピーするというアイデアは、
例えばH×Hでクモの団長クロロ、キメラアントのライオン・レオルが使ってるように別に目新しいものではない。
しかしH×Hでは条件が厳しいが強力な能力というだけだった。
せいぜいレオルの時にモウラの友達の能力を使っていたというだけで。


エム×ゼロでは以下のような意義があると思う。


1)九澄は魔法が使えないという設定に接触しない
冷静に考えなくても魔法を消すのもコピーするのも魔法だとは思うけどw
どちらも「プレートの能力」ということで何故かOKだ。


2)コンバットトリックの演出面での向上
プレートの能力とは言え、魔法を使える訳で。
敵の呪文を知恵と勇気と仲間で何とか対抗するという設定でも俺は良いというかそっちの方が好きだが、
九澄の台詞にもあるように「俺も魔法が使えたらなぁ」と思うのは至極当然。
読者の大半は九澄に感情移入してる訳で、魔法の世界で魔法を使えないのは面白くないと感じて当然だろう。


3)設定
一応、九澄はゴールドプレートを持つエリートという事になってるが、
今までさんざん「何故魔法を使わない!」という突っ込みに対して無理のある言い訳をしていた。
これからも「何故違う魔法を使わない!」という突っ込みは入れられるかもしれないが、
少なくとも魔法は使うので前者の言い訳をする必要は無くなった。
さらに言えば、相手が変われば違う魔法を使う事になるから、
どんな魔法でも扱えるエリートという設定に真実味が増す。


4)九澄の存在意義
初めからココまで考えてたのかどうか怪しいけど、考えてたのなら凄いわな。

九澄くんは魔法の才はなくとも、魔法を使う才に秀でています。
彼は将来必ずこの学校にとって役に立つ人間になりますよ。

漫画では、より強力な魔法なり技なりを出すことが強さの証明である場合が多く、
分かり易いという点ではいいのだが、能力のインフレという弊害を生みやすい。DB、BLEACH等々。
いかに能力を有効的に使うかに焦点を当ててるものは少ない気がする。
H×Hのヒソカが使う『伸縮自在の愛(バンジーガム)』『薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)』は
見た目が地味な割に柔軟な運用が出来る好例。


魔法を借りれるのは誰かが使ったものだけ、しかも一回しか使えないという特徴は、
自ずと敵と同じ魔法を使う場合が増える(味方の魔法を借りておく事も出来るが)。
同じ魔法で戦うなら勝負は魔法の運用方法となる。
新しい魔法を覚えることに目がいきがちな生徒に、応用を教えるという教育上非常に意味がある存在となりうる。
魔法を消すという能力は単に問答無用の能力だったが、
コピーするという能力は学園漫画というカテゴリーにマッチした能力と言えるだろう。



ただ、M0も何だかんだ言って問答無用感漂う強力な呪文だったが、コピー能力も強すぎるよなぁw
制限があるにせよ、誰かが使った魔法、一回だけ使えるという2つだけだしな。
一つの魔法をコピーして発動、さらに他の魔法をコピーとか出来るのなら強すぎるぜ。
新しく魔法を記憶したら前の呪文は消えると考えるのが普通だろうけど。


何にせよ、これほど強い能力をあっさり使えるようになって欲しくないな。
個人的には一度目はクエスト失敗、何らかのリドルを与えられて再挑戦とかして欲しい。


ブラックプレートが学校の存在の秘密そのものって伏線も気になるよなぁ。
面白いぜエム×ゼロ
懸念材料はやっぱりヒロインだよなぁ(苦笑)
テコ入れして欲しい気もするが、あんまり出すと人気に影響しそうだし難しい所だ。