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...と言うにはちょっと憚られる原作クラッシャー映画。
もう100年も前の作品なのでそのまま映画化するのは確かに難しいだろうが、それにしてもひどすぎる。
ちなみに『宇宙戦争』なのに全く宇宙に出ないのは原作の邦題通り。
War of the Worldsだから世界戦争が正しいのだが、それでは売れないという判断で邦題付けたんだろうか。
原作通りなのは
・火星人が飛来して破壊しまくる
・地球人は効果的な対策がほとんどできない
・オチ
大まかに言えばこんだけ。細かい所を言えば
・教会の塔が壊される
・相方が○チガイっぽく叫んでどうにもならんので殺害
・赤い草
・地下に閉じ込められる
このくらいか。
で、それを補うオリジナルなストーリーがひどすぎる。
展開に必然性が感じられないので、見ていてどんどん萎えていく。
まぁ、原作も必然性のある展開はほとんど無いんだけど。
まず初めに萎えるのは、群集が逃げ惑うシーン。
フツーなら周りの人間がバタバタ死んでるんだから必死に逃げてる筈なのに、えらい素の表情で走っている。
まさか気づかずにジョギングしてる人が偶然紛れてたという描写なんだろうか。
一番イタイのは、軍隊が通りすぎると何故か優男の長男が「俺も連れてってくれー! 力になりたいんだー」
...いやオマエに何ができるんだw どう考えても邪魔だろうに。
そして別のシーンで軍隊が火星人のマシンに特攻する際、長男が「軍人が闘ってるのに俺だけ逃げるわけにはいかない!」
とか言いながら、横で軍人さんが戦ってるのをただ眺めてる。
役にたってねーw
恐らく公開時はイラク戦争云々の問題があったことから、あんまり敵から逃げるシーンばっかりだと批判されそうだということで
こういうシーンを入れたんだろうが、興醒めする。
その後、「ここに隠れろ!」とオッサンに言われて地下室へ。
...えーもの凄い数の人間が逃げ惑ってるのだが他の人スルーで2人だけ匿うのかw
地下室でのシーンを入れたいが為の強引な展開には、脚本家やる気あるのか?と疑いたくなる。
火星人のマシーンはATフィールドを張るんだが、最後の方でATフィールドが解けているのを主人公が気づく。
周りに鳥が飛んで気づくという展開なのだが、
50m以上もありそうなマシンが動いてるのに鳥が逃げず、逆に近寄って飛び回るとかありえんだろw
んでもって、最後にはなぜか軍人さんと一緒にいた長男はちゃっかり生き残って先に家に帰ってたとか。
原作知らない弟は最後のオチに怒り心頭だったが、まぁアレは原作通りだからなぁ。
とは言えオチへの伏線が全くなく、最後にテロップで済ましただけなのは納得いかないが。
なまじCGが結構いい味出してただけに残念ではある。
wikiによると、『映画秘宝』の2005年度ベスト2位・ワースト2位の両方を取ったらしいが、
コレをベストだと思った人間はどういう感性をしてるんだろうかという思いと、コレ以上悪い作品があるのかという思いが半々。
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フツー死んだかどうか確認できるように殺すだろ、とツメの甘いマフィアに突っ込みたくなったり、
奥さんが浮気したからってダンナが嫉妬で殺すと確信できるのか?と思ったりもするが、まぁ目を瞑れる範囲。
素直にアクションシーンを楽しめる映画。
ラスボスだけ死に様確認してないのはパート2作るときの伏線かな?と初めのツメの甘さを見てるだけに勘繰ってしまう。
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それさえ目を瞑れば(フツーの人は気にならんのだろうが)エンターテイメントとして楽しめる。
でもやっぱりVFX抜きのシーンの方が格好いいのは何とかならんもんか。