U-23 日本 0 - 0 サウジアラビア

いやー面白かった。と、思ってるのはたぶんウリだけ。

微妙に左右が違ってるかもしれんがケンチャナヨ


3バックで相手の2トップを抑えて、FWに前線から守れるタイプのすもも(李)と岡崎でSBをケア。
ボランチは4バックになってもDFになれるタイプを置き、柏木がトップ下ではなくフリーマンとして動く。
基本的に失点をしない事をコンセプトにしてると思う。
アンチ4-4-2の本来あるべき3-5-2の姿ですね。
SBがいねーから仕方なく3-5-2にしてた地してザパンとは違います。


前半早々にとても危険なシーンはあったものの、
中盤は圧迫で、2トップやSBもほとんど仕事をさせず、守備は良かったと思う。


今週の『さよなら絶望先生』では
「つまり孤立して仕事してないFW(平山)は、
 水を運ぶ人(柏木)に感謝しろってことですよ!」
と叫んでたが
この日の柏木は
水を汲んで(2トップやSBからボールを奪って)
水を運んで
水を掛ける(フィニッシュ)


と、千里なら
「DFかMFかFWだかきっちりしなさい!」と突っ込む事請け合いな大車輪っぷり。
「コレ、60分持つの?」という不安もよそに90分フルに走りまくってましたね。
そりゃMVPだわw
とまぁ、柏木いて初めてできた守備的布陣だったと思う。


だからと言って問題がなかった訳ではなく。攻撃がね...
すももは相変わらず朝鮮民族によくいるタイプの良いFWだったし、
両サイドの本田、水野のドリブルはそれなりに効果的ではあった。
だが、攻撃はDFから前線のFWへフィードし「頑張って走ってくれ」か
サイドに預けて「頑張って抜いてくれ」の2パターンしかなかったのが大いに問題。
「人もボールも動くサッカーってどこ?」と言いたくなった。


確かにユース世代ではパスの精度はどうしても落ちるし、
ユース世代は比較的ドリブルが有効であり、この世代はドリブラーに恵まれている。
また、サウジがDFラインをコンパクトにして中盤を圧迫してたからパスが繋ぎにくかったのはある。
それでも一番時間を稼げるのは遅攻な訳で、少しはそういう展開を見せて欲しかった。
出来なかった理由は守備をしてる時には走れてるが、攻める際には走れてなかったこと。
FWにフィードしたり、サイドに展開した時に後ろからのフォローがほとんど無かったし。
つまり人が動いて無かったって事にだね。オフザボールの。
こんな事書くと湯浅ニムみたいだが。
守備でのオフザボールが素晴らしかっただけに、攻撃面で余計目立ってた。


確かに予選突破する為には最善の策ではあったのだが、
五輪のGLもこの調子だとマジで困りますね...



最後に、オシム監督の回復を心から祈っています。