聖結晶アルバトロス
- 作者: 若木民喜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/01/18
- メディア: コミック
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コメントは長くなるので
絵は超上手い、というかイラスト向き。というかエロゲ向き?w
まぁこの説明は漫画に躍動感がないという表現に繋がるのだが。
問題はストーリーというか設定。
まずは公式HPにhttp://blog.wakakitamiki.coolblog.jp/?month=200701に
作者の総括が書いてあるのでそれを参照。
まず総括(上)の部分。
「キャラクターの目的が物語の目的になってないと、上のレベルにいけない」
という担当の指摘は的を射ている。
主要素に
●貴種流離譚
●元素を燃やして生きる生物の世界
●二面性ヒロイン萌え
もいいと思う。3つ目はまぁどうかと思うがw
問題は2つ目。階級闘争と周期表に目をつけたのはお見事。
だが、そこまでなのが惜しい。元素をネーミングの由来にするだけに止まってる。
ウリは文系なので詳しい事はよく分からんが、
元素の特徴を戦闘シーンに上手く生かすことができれば面白みが増したように思う。
水銀のように常温液体な金属があったり、金のようにほとんど溶けない金属があったり。
だが金も王水は弱点だみたいな。
でもイリジウムは何ともないぜ! とかさ。
どうでもいいが、ちょろっと周期表を調べてリンクを色々辿ってみたら日本ってヨウ素の輸出大国なのな。
世界の生産量の2/3がチリで、1/4が日本だとか。
次に総括(下)の部分。
もーなんかザッと見て、
12次元から現れた落ち武者大将軍とそのツレの暗黒落ち武者は、
全人類を働きアリに変える機械を使って世界を征服しようとする。
そのためにまずアリに変えた後の事を考え先物市場で砂糖の買い占めを始めるのだ。
それによる世界的な砂糖不足に、ブリトニーは8次元への旅を決意する!!
だってケーキとか超好きだから!
女の子だから!!
でもその頃、地球の石油資源を狙いM2983星雲からカマキリ星人が攻めてきて
太古の地底アステカ人と戦争になり
と変わらない気がする。
まぁあくまで裏設定であり、謎として引っ張るだけの扱いに抑えてたのは評価する。
問題は、これらの謎を解き明かしていく過程で、漫画の面白さに繋がるかどうかなんだよなぁ。
この作品は反面教師になりうると思うので、もう一度読み直してからコメント書くか。
後でサンデー読みきりと、GXの読みきり(見つかれば)を見てみるか。