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久々に指名されたので返してみる。まぁ初めに突っ込んだのはこっちだがなw
経緯はこうふうのバイオエタノール関連、これに関する個人的見解、この見解の一部に対する反応といったところ。
で、最後の引用。
14世紀が温暖だったというのであれば、14世紀は現在以上にCO2濃度が高かったのか?という疑問が沸くわけだが。恐らくはそんなことは無いわけであり、温暖化とCO2濃度の相関関係はそれほど強くは無いと思う。
疑問は正当なものだが、こちらが意図してるのとはちょっと違う方向に流れてる。まぁこちらの書き方が悪かったからだがw
上の引用は、下の記述を受けてのもの。
ソースは提示できないが、確かハワイかどっかでの観測データを見る限り、明らかにCO2量は増えている。
コレが化石燃料に由来する所までは恐らく正しいだろう。
CO2量が増えたことによって気温が上昇しているかどうかは若干微妙だが、
変化があまりにも急なので個人的には間違ってないと思う。
温暖化の進展具合は14C頃のデータが見つかればどれだけ急かが分かるのだが。
確か、14C頃はイギリスでワインが生産されていたほど温暖だったはず。
まずは説明不足だった点を。
14C頃の温暖化のデータは、あくまで考古学から推測したデータだからだろうか、今の所ネット上でソースは見つからず。
14C頃のCO2量は下のソースの中にあるが、他の時代と大差ない。
14C頃はイギリスでワインが生産されていたほど温暖だったはず、と書いた意図は、
CO2増加なしでの、自然起因による温暖化では現在のような急な気温上昇にはならないと書きたかっただけであって、
14C頃にもCO2増加が起因で温暖化が進んでいたとは書いていない。
もちろんこの程度の温暖な状況はよくあることだとは言えるし、実際に14Cは温暖化による農業生産増大の恩恵を授かってたようだ。
温暖化とCO2濃度の相関関係はある可能性が高いと個人的には思う。
温暖化のソースは基本的にIPCC第4次評価報告書に拠るものが多い。
地球温暖化に関するスタンダードな見解は国立環境研究所のHPに任せるとして、
IPCC報告でもCO2量上昇が温暖化にリンクしてるかどうかは、90%(可能性が高い)という表現にとどまっている。
CO2量が増加してるソースはコレ。
CO2量上昇と温暖化のリンクに関するソースはコレ。
上のソースはデータそのものなので疑問の余地はほぼないが、下のソースはあくまでモデルなので疑問を挟む余地は多分にある。
誤解を招かないよう念のため書いておくが、自分は環境問題に関して懐疑派の部類に入ると思う。
一応IPCCのソースを出してはいるし、データに関しては信頼しているが、モデルに関してはまだ信頼してる訳ではない。
で、IPCCが出した100年後の最悪のシナリオでさえ、人類史上無かったような温暖な気候という訳では全然ない。
かつて環境保護派が北極の氷が解けて海水面が上昇するといった、お前アルキメデスの法則って知ってる?と突っ込みたくなるような説を出していた事も忘れてはならない。*1
IPCCの見解は今のところあまりブレてなく、明らかにオカシイ論調はないが、
緑豆を筆頭にした環境保護団体のうち、一部の学説には珍妙なものも含まれるので注意が必要かもしれない。もちろん反対派にも珍妙なものもあるが。
個人的には、現在の温暖化の問題点は
・自然起因ではなく、人的起因
自然変動ならばいずれ寒冷化に向かっていくが、CO2由来の人的起因だと温暖化に歯止めが掛からない。
・変動が急
こうふうは温暖化になれば食糧生産が増大すると書いている。確かに寒冷な土地でも食料を生産できるようにはなる。
だが、ここに疑問を挟む余地がある。
現在の農業は現在の環境に合った生産をしている訳で、温暖化の影響により最適化が崩れる可能性が高い。
しかも変化が急なので対応が遅れる危険性がある。
説明はリンクを貼って誤魔化しておくが、個人的に最大の懸念は水資源。
水不足に悩む人々は2025年には50億人に達するとの予測は眉唾モノだが*2、農業生産においてネックとなるのが気温よりも水資源である地域の方が多いというのが個人的見解。
特に懸念されるのが農業生産の歴史が浅い地域。過去に農業生産が行なわれたものの気候変動により文明が絶滅した経緯がある地域だ。
これらの温暖化によるデメリットがメリットより多いかどうかにも、もちろん疑問の余地があるのだが。
・起因がCO2由来
個人的にはさして問題ないとは思ってるが、念頭には置いておく感じで。
気候変動が原因でCO2量も増減するが、人類史上ここまでCO2量が大気及び海水に存在したことが無かったかもしれない。
光合成の生産性増大というメリットがあるが、サンゴの生長を阻害するとかいう話を聞いたような気もするし、他にも影響が出るかもしれない。
念のためこれも一応書いておく。
大切なのは、現在の経済活動において外部化されているCO2排出量増大によるデメリットと、CO2排出削減によってかかるコストの折り合いである。
地球に最も優しい政策は人類滅亡な訳ですが、そんなことする訳にはいかんので、いかに人間の経済活動と折り合いを付けるかが鍵になるんで。
とにかくCO2排出を何が何でも減らすんだ、という今の流れにはだいぶ抵抗はある。
クールビズやエコバックなんてのも尚更だ。
省エネにも疑問がある。
最近の原油高で省エネにも経済の安定を高めるという意味では意味があったんだなという認識にはなった。
しかし日本で省エネすれば日本のCO2排出量は確かに下がるかもしれないが、日本で消費しない分価格が下がり、日本以外での消費増大を惹起する。
個人的には省エネは排出量削減に繋がらないんじゃないかなぁと思っている。
今まで日本がやってきたように、コストを掛けた分に見合った省エネ効果が出ることには何ら異論はないのだけれど。
また、環境保護団体に自己の利益を目的としてイデオロギーを推し進めているという側面があるのが懸念ではある。
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環境に関する研究も日進月歩なので4年前では時代遅れである可能性も否めないが、今の所検証に値する学説が取り上げられていると思う。
温暖化に過度な不安を抱えてる人間には観る価値があるかもしれない。
ロングスパンで見れば今の環境変化なんてごくわずかなものに過ぎないのだから。
全球凍結といった話はともかく、哺乳類が誕生して以降も二酸化炭素や酸素濃度の大規模な変動があったというのは知っておくべき。
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ロングスパンで見れば大した事ではないような変化でも、人類にとって多大な影響を与えるので。
寒冷化による文明崩壊もあるが、最も多いのは乾燥化による文明崩壊。
特に森林破壊→水資源不足→文明あぼん のパターンには警戒すべきである。